4/28-5/2の日程で、福岡に帰省していました。
昔は帰省など、年に一度すればよいと思っていたし、それよりも海外に出かけたり、友だちとどこかに遊びに行く事の方がはるかに楽しかったものです。けれど、今は家族と一緒に過ごす静かな時間が、何にも代え難い最高のひと時。
そして、一番嬉しいのは、祖父母と一緒に過ごす時間。二人ともすでに80代半ばから後半で、カラダのあちこちにガタも出て来ていますが、いまだ元気で何より。年を取るとともに余計なものが削ぎ落とされて行くのでしょうね、赤ちゃんのような純粋さと可愛さがあります。
祖父がリハビリ教室で外出していたので、祖母とスーパーまでお買い物。近所の団地を通り抜け、スーパーまで行く間、歩幅はよぼよぼの祖母にあわせてゆっくりゆっくりと。
「そう言えば、おばあちゃんとこの道を一緒に歩き、一緒にスーパーに買い物行ったの、いつぶりだろ?」
よくよく考えてみると、多分、小学校低学年以来。20年は経っているのではないでしょうか。祖父母共にもう良い年。不謹慎だけど、寿命ある人間の現実として、いつまでもこの状態が続くことはなく、もしかするとこれが最後になるかもしれないと思うと、とても感慨深く、一歩一歩を大切にしたい気持ちでいっぱいでした。
気品と優しさに溢れた祖父。
自由気ままで愛らしい街娘な祖母。
口べたで厳しいけど、家庭を第一にし、家族を愛してきた父。
いつも子どもたちと家族のことが第一で、すべてに奉仕してきた母。
そして、思い遣りに溢れたかわいい弟。
金持ちでもなく、有名人でもなく、ごくごく「普通」の素朴な家族だけど、この時代、いかに「普通」であることが難しいことか!家庭を顧みない親、親を尊敬しない子、子殺しに親殺し、暴力・・・etc 現代社会の家族はあちこちで崩壊しかかっています。
そのことを思いめぐらすと、家族ひとりひとりへの感謝の気持ちが溢れるとともに、こんな素晴らしい家庭の中に生まれてくることができたことに感謝せずにはいられません。これ以上、人生において幸せなことがあるでしょうか?家族を大事にすること以外に大切なことなど、この世界にはありません。家族を大事にできないのであれば、それ以外のことはすべてむなしいことです。隣人に優しくできても、一番近しい存在である家族に優しくできないのであれば、それは偽の優しさです。
家族という存在は、神さまからの最高の贈り物。いつもそこにいて当たり前の存在じゃありません。考えてもみてください。人類の歴史が始まって、気の遠くなるような月日が経つ中、今、この瞬間、ここに、この家族と共にいるという「奇跡」を。何億人というおびただしい人たちが住む地球上で、とある二人の男女が出会い、そこから子どもが生まれるという「奇跡」を。家族という存在は、「奇跡」以外の何ものでもありません!
家族のことを思いめぐらすと、ココロは張り裂けんばかりの喜びに溢れます。神さま、本当に素敵な家族をありがとう!!